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耐える猫

司馬遼太郎の 『街道をゆく・丹波笹山街道』 の一説に、取材に同行した
女性編集者から聞いたという、こんな猫のお話がありました。

<要約です>
彼女のお母さんは猫の躾に厳しく、そのためその猫はいつも礼儀正しく
暮らしていました。
ある日お母さんが親戚の家に行くと、そこの猫はテーブルの上に乗って
臭いを嗅いだり、手でひきよせたり、包み紙に首を突っ込んだり、とても
自由にふるまっていました。
そのことで疲れて帰ってきたお母さんが、夕食の時に、「そこへゆくと
ほんまにお前は、おとなしゅうて ええ子やな~」と、猫を振りかえって
褒めてやったところ、その猫が無言で泣きだしたというのです。

『大きな目にみるみる涙が溢れて、その滴ってゆく涙がひげを濡らした
 ので、これはなにかの見間違えとはちがいます。
 わたしもびっくりしましたし、母も息をのんで見つめていました』と、女性
 編集者が語っているので、ほんとうにあったことなのだろうと思います。


司馬遼太郎も 「その猫にすれば、その親戚の猫こそ猫らしい猫で、自分は
この家のお躾に耐え忍んでいるだけです。 といいたかったのでしょう」 と
書いています。 

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躾に耐えに耐えているなんて、健気でいじらしい猫ちゃんだと思いました。
さっそく、チカにも話して聞かせてやりました。


 

 



                  ღღღღღღღ

ねこかどさんの「ブログ一周年記念プレゼント企画」に先日応募したところ
猫ちゃんたちによる厳選な抽選の結果、惜しくも外れたのに、やさしい
ねこかどさんが残念賞をお送りくださいました。
心温まるメッセージに添えて、わが家に福を持ってきてくれるようにと
豪徳寺の可愛い招き猫と、シールをいただきました。
ねこかどさんほんとうにありがとうございました。


ねこかどさんのお宅には、なつちゃん・ぷん太郎くん・まめ之助くん
小梅ちゃん・
はに丸くん・じゃじゃ丸くん・しし丸くんの7匹の可愛い
猫ちゃんがいます。
その猫ちゃんたちとの愉快な日常が綴られたブログを読ませていただく
たびに、心がほわんと温かくなります。
いつも仲睦まじいねこかどさんご夫妻が訪れる、美術館や名所の
レポートや珍しい日本酒の紹介も、とても興味深く楽しみにしています。
ねこかどさん、ブログ一周年おめでとうございます♪
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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